家族葬は5人でもできる?費用はいくら?大切な人と過ごす温かなお別れの形
2026.2.20

「5人だけの家族葬なら、費用はどのくらいかかるのだろう」——ごく少人数での葬儀を検討される中で、そんな疑問を抱えている方も多いのでしょう。
人数が少ない分、費用も抑えられるのではと期待する一方で、「実際の相場が分からない」「どこを削れば無理なく費用を調整できるのか知りたい」という声も少なくありません。 この記事では、5人で行う家族葬の費用目安と内訳、そして費用を抑えるための具体的な工夫について詳しく解説します。5人の家族葬を選ぶ時の注意点や、後悔しないポイントもあわせて紹介しますので、お役立ていただけると幸いです。
目次
家族葬は5人でもできる|心があれば立派な葬儀

葬儀をするのに「最低人数」というのはないため、5人でも問題なく執り行えます。
5人だと少なくさみしいと思う方もいるようですが、そもそも葬儀の規模は大きければよいというものではなく、心を込めて見送ることができれば、何人であっても立派な葬儀になります。むしろ少人数だからこそ、大勢への挨拶や気遣いに追われることなく、故人とのお別れに集中できたと感じる方も少なくありません。
大切なのは人数ではなく、故人を想う気持ちです。形式的な対応に時間を取られず、本当に大切な方とゆっくり過ごせるのは、5人という規模ならではのメリットといえるでしょう。
5人で行う家族葬の費用相場と内訳

「人数が少なければ費用も安くなる」と期待される方は多いのですが、葬儀費用には人数に関係なくかかる部分があります。ここでは納得のいく準備を進めていただくために、費用の仕組みを解説していきます。
費用の目安は65万〜85万円程度
一般的な葬儀会館で通夜・告別式を行う家族葬の場合、5人での費用の目安は宗教者へのお布施などを除き、65万〜85万円程度です。
この金額には、葬儀社に支払うセットプラン(葬儀本体)の費用と、飲食費、返礼品費(変動費)が含まれています。
人数が減っても固定費は下がりにくい
葬儀社に支払うセットプランの費用は、葬儀費用の大部分を占める固定費であり、参列者の人数に関係なく発生する固定費です。具体的には、斎場利用料や火葬料、祭壇、棺、遺影、骨壷、搬送費など、葬儀を行うために必ずかかる費用を指します。
これら固定費は参列者が5人でも50人でも差が出にくく、これが「人数を減らしても思ったほど安くならない」理由です。
大きく抑えられるのは飲食費と返礼品費などの変動費
飲食費や返礼品費など、人数に比例する変動費は、5人なら大幅に抑えられます。
通夜振る舞いや精進落としの飲食費は1人7,000円〜1万円程度のため、省略すれば5人分で3万5,000〜5万円の削減になります。5人であれば仕出し料理ではなく、故人が好きだった料理を囲むという選択もできるでしょう。
返礼品についても、5人なら身内中心のため不要とするケースがほとんどです。ただし、人数を絞ったがゆえに、忌明けまでに自宅に多くの弔問が予想される場合は、香典返しの準備などで必ずしも費用を抑えられるとは限りません。
お布施は人数に関係なく別途発生する
僧侶など宗教者への謝礼であるお布施は、参列者の人数ではなく「供養の内容」に対するものです。5人でも50人でも金額は変わらず、一般的に10万〜30万円程度かかります。また、戒名を授かる場合は、別途費用が発生することもあります。
葬儀社への支払いとは別に準備が必要なため、予算に組み込んでおくことがおすすめです。無宗教での見送りを選ぶとこの費用は不要になり、総費用を大幅に抑えられます。
費用は「何を大切にするか」によっても大きく変わる

葬儀の費用は「故人のために何をしてあげたいか」「どのような空間で送り出したいか」という家族の想いによって柔軟に変わります。
とくに人数が5名と少ない場合、「花が好きだった母のために、祭壇を華やかに彩ってあげたい」「親族だけで集まるから、お食事は一番良いものを用意して、思い出話をゆっくりしたい」と考える方も少なくありません。
このように、家族ごとに大切にしたいポイントによっても費用は変わってくるのです。葬儀社と相談する際は、「何にお金をかけたいか」「何を省略してもよいか」という優先順位を明確にしておくと、予算内で満足度の高い葬儀を実現しやすくなります。
費用を抑えるためにできる工夫

「費用を抑えたい」という思いは、故人への想いが薄いわけではありません。工夫次第で、限られた費用の中でも心のこもったお見送りは十分に実現できます。ここでは具体的な方法を見ていきましょう。
葬祭費・埋葬料の申請を忘れずに行う
国民健康保険に加入している場合は「葬祭費」、社会保険に加入している場合は「埋葬料」が支給されます。金額は、葬祭費が自治体により3万〜7万円程度、埋葬料は上限5万円が一般的です。
いずれも申請しなければ受け取れない制度のため、葬儀後に忘れず手続きを行いましょう。申請先や期限は自治体や加入している保険によって異なるため、早めに確認しておくと安心です。
会員制度や生前予約割引を活用する
多くの葬儀社では、事前に会員登録や生前予約することで割引が適用される制度を設けています。入会金や年会費がかからない場合も多く、登録しておくだけでいざという時の負担を軽減しやすくなります。
会員制度は、「元気なうちに」準備を進めておくことで、万一の際にも慌てず落ち着いて判断できる点もメリットです。費用面だけでなく、家族の精神的な負担を減らす意味でも、事前に検討しておく価値があるでしょう。
見積もりの詳細を確認する
「葬儀一式」といっても、葬儀社によって含まれる内容が異なります。例えば祭壇の仕様や供花の量なども、標準仕様の考え方が会社によって違うため、同じ費用に見えても内容に差が出るケースが少なくありません。
またドライアイス代や、霊柩車の距離料金なども、どこまでが基本対応で、どこからが追加になるのかを事前に確認しておくと安心です。余裕があるなら、事前に比較を済ませておくと、納得感のある選択につながります。
通夜振る舞いや精進落としを省略する
通夜振る舞いや精進落としを行うかどうかは、地域や家ごとの考え方によって異なり、実際には「行う・行わない」が半々程度といわれています。近年は、参列者の負担を考えて料理を用意しない選択も一般的になってきました。
費用を抑えたい場合でも、「簡素にしたい」という意向は受け入れられやすく、無理に用意しなくても失礼にあたることはほとんどありません。特に家族葬では、形式よりも気持ちを大切にする考え方が広がっており、省略しやすいポイントのひとつといえるでしょう。
直葬も検討する
直葬は通夜・告別式を行わず、火葬のみを執り行う最もシンプルな形式です。式場使用料、祭壇費用、飲食費などが不要となり、その分の費用を抑えられます。
ただし故人と過ごせる時間が火葬前の短い時間に限られるため、「もう少しゆっくりお別れしたかった」と後悔される方も少なくありません。さらに菩提寺がある場合は、一日葬同様に、事前相談が必須です。
関連記事:家族葬と直葬、どちらを選ぶ?後悔しないお別れのために知っておきたい全知識
5人の家族葬を選ぶときの注意点

家族葬を5人で行うことを検討するときに、注意しておきたいことをご紹介します。
呼ばない親族に配慮する
5人だけで見送ると決めた場合、呼ばなかった親族への伝え方に悩む方は少なくありません。事前・事後の伝え方を丁寧にすることで、後々のわだかまりを防ぎやすくなります。
事前の伝え方──「故人の意思」を軸にする
事前に伝える場合は、「故人の強い希望により、家族だけで静かに見送りたいと思います」といった形で、故人の意思を軸に伝えるのが基本です。
可能であれば電話で直接伝えるのが望ましいものの、状況によってはLINEやメールでも問題ありません。大切なのは、相手を遠ざける意図ではないことが伝わる表現を心がけることです。
事後のご報告──挨拶状の書き方と送るタイミング
葬儀後に報告する場合は、落ち着いた頃を目安に挨拶状を送りましょう。時期としては、葬儀後1〜2週間以内、遅くとも忌明け(葬儀から約1ヶ月〜50日)までが一般的です。
文章では、まず故人が亡くなったことへの報告と、生前のご厚情への感謝を伝えます。そのうえで、「故人の遺志により、近親者のみで葬儀を執り行いました」といった一文を添えることで、事情を自然に理解してもらいやすくなります。
葬儀後の弔問対応に追われる可能性がある
「お線香をあげたい」「直接お別れをしたかった」と葬儀後に弔問を希望される方が出てくることがあります。故人の交友関係が広かった場合、数日間にわたって対応に追われるケースもあり、「こんなことならお招きしておけばよかった」と後悔する方もいます。
あらかじめこうした可能性を想定し、必要に応じて人数を見直すことも大切です。
自宅葬は費用を抑えられるとは限らない
5人程度であれば、自宅葬のほうが費用を抑えられると考えがちです。自宅なら会場使用料は確かに不要になりますが、搬入・設営の難易度によって追加の手間賃が発生することがあります。長期安置によるドライアイス追加費用や、駐車場確保、近隣への配慮なども欠かせません。
自宅の間取りや立地条件によっては、会場を借りる場合と費用が変わらない、あるいはかえって高くなるケースもあります。事前に葬儀社に自宅を見てもらい、見積もりで比較することがおすすめです。
関連記事:自宅での家族葬を考える方へ。費用・流れと確認ポイント
5人の家族葬で後悔しないためには「葬儀社選び」が重要

少人数だからこそ、きめ細やかな対応ができる葬儀社を選ぶことが大切です。ここでは、安心して任せられる葬儀社の見分け方を見ていきます。
小規模な葬儀に慣れた葬儀社なら安心
家族葬の実績が豊富な葬儀社は、5人規模に適した進行や段取りを熟知しています。人数に合った式場を提案してもらえるため、広すぎて寂しい雰囲気になる心配がありません。
家族葬を専門にしている葬儀社や、家族葬プランを提供している葬儀社なら、少人数ならではの細やかな配慮が期待できます。実績や口コミも確認しながら選びましょう。
後悔しないために「事前相談」を積極的に利用しよう
事前相談を利用すると、参列者の範囲をどこまでにするか、香典や供花をどう扱うかなど、判断に迷いやすい点を落ち着いて相談できます。
自分たちだけでは決めきれないことも、第三者の視点が入ることで整理しやすくなるのも利点です。「まだ何も決まっていない」という段階でも、葬儀のプロと一緒に考えることで、漠然とした不安が具体的な安心へと変わります。
また、式場の広さや控室の雰囲気を実際に確認できるため、「思っていたイメージと違った」という後悔を防ぎやすくなります。プラン内容を見ながら何を優先するかを整理できるため、無理のない形で葬儀を組み立てやすくなるでしょう。
まとめ

5人という少人数でも、心を込めた家族葬は十分に行えます。費用は65万〜85万円程度が目安ですが、内容の選び方次第で無理なく調整することが可能です。
少人数だからこそ、呼ばない親族への配慮や葬儀後の対応など、事前に知っておきたいポイントもあります。あらかじめ整理しておくと、気持ちの負担を軽くしながら、納得のいくお別れにつながります。
家族葬の飛鳥会館では、5人ほどの小規模な家族葬についても丁寧にご相談を承っています。費用のこと、進め方のことなど、ご家族の想いに寄り添いながら最適なかたちをご提案いたしますので、まずはお問い合わせください。






