家族葬について

家族葬の香典、どうすればいい?金額相場とマナーの基本

2026.2.23

家族葬に参列する際、「香典はいくら包めばいい?」「香典袋の書き方は一般葬と同じ?」「どうやって渡せばいい?」と戸惑う方も多いでしょう。

家族葬でも基本的には香典を持参するのがマナーで、香典袋の書き方や渡すタイミングなどは一般葬と共通する部分も多いです。ただし、家族葬では、遺族の意向によっては香典を辞退されるケースもあります。 この記事では、家族葬における香典のマナーについて、金額相場から香典袋の書き方、渡し方まで解説します。

家族葬に香典は必要?まず確認すべきこと

家族葬に参列する際、まず確認すべきは「香典を持参すべきかどうか」です。まずは、判断の基準と家族葬ならではの配慮について確認しておきましょう。

基本的には香典を持参するのがマナー

家族葬でも、一般葬と同様に香典を持参するのが基本的なマナーです。香典は故人への弔意を表すとともに、遺族の経済的な負担を少しでも軽くするための慣習として受け継がれてきました。「家族葬だから香典は不要」という決まりは特にありません。

参列の案内を受けた場合は、特別な断りがない限り香典を準備しておくと安心です。故人との最後のお別れの場で、きちんと弔意を形にすることで、遺族への心遣いをしっかり伝えられます。

香典辞退の有無を必ず確認する

一方、家族葬では「ご厚志(香典)は辞退させていただきます」という案内があるケースも多くみられます。訃報の連絡時に伝えられたり、案内状に明記されたりしている場合は、遺族の意向を尊重して香典を持参しないのが一般的です。

無理に香典を持参すると、かえって遺族の負担になることもあるため、明記がなく判断に迷う場合は、喪主や葬儀社に直接確認することをおすすめします。

参列しない場合は、香典は送らないのが基本

家族葬に参列しない場合は、香典を送るのも控えるのが基本です。遺族が香典辞退を選んでいる場合も多く、突然の香典が届くことで返礼の負担を増やしてしまう可能性があります。

なお、この記事では「参列する場合」の香典マナーを中心に解説します。参列しない場合の香典については、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

関連記事:家族葬に参列しない場合の香典はどうすればいい?状況別の対応を解説

家族葬の香典、金額の相場はいくら?

香典の金額は、故人との関係性や自分の年代によって変わります。ここでは、一般的な相場の目安を紹介します。

関係性別の基本相場

まずは、故人との関係性による香典の目安をみてみましょう。

  • 祖父母:1万円〜3万円程度
  • 両親:5万円〜10万円程度
  • 兄弟姉妹:3万円〜5万円程度
  • おじ・おば:1万円〜3万円程度
  • 友人・知人:5千円〜1万円程度
  • 会社関係者:5千円〜1万円程度

これらはあくまで目安であり、地域や家の慣習によって異なる場合もあります。

また、夫婦で参列する場合は一人分の1.5〜2倍程度を、学生や未成年は親が代表して包むのが一般的です。親族間では「誰がいくら包むか」を事前に相談・調整するケースも多いです。

関連記事:家族葬で身内の香典はいくら?関係別の金額相場(準備中)

年代別の目安金額

同じ関係性でも、自分の年齢によって香典の相場は変わります。基本的には、年齢が上がるほど金額も高くなる傾向があり、社会的な立場に見合った金額を包むことで、故人や遺族への敬意を示せます。

【年代別の目安(友人・知人の場合)】

  • 20代:5千円程度
  • 30代:5千円〜1万円程度
  • 40代以上:1万円程度

【年代別の目安(兄弟姉妹の場合)】

  • 20代:3万円程度
  • 30代:3万円〜5万円程度
  • 40代以上:5万円程度

香典袋の書き方①|表書き(宗教別)

香典袋の書き方には、宗教や地域による違いがあります。まずは、表書きの選び方や記入方法を確認しましょう。

仏式(お寺・仏教)

仏式(お寺・仏教)が最も一般的なタイプですが、袋の絵柄に注意が必要です。

  • 水引: 白黒、または双銀(そうぎん)の「結び切り」
  • 絵柄:「 蓮(はす)の花」が印字されているものは仏式専用です

表書きは「御霊前」が一般的ですが、浄土真宗の場合は「御霊前」ではなく「御仏前」を使います。宗派が不明な場合は「御香典」が最も無難な選択です。

神式(神社・神道)

神式(神社・神道)の香典袋は、シンプルで飾り気のないものを選びます。

  • 水引: 白黒、双銀、または「白一色」の「結び切り」
  • 絵柄: 無地(蓮の花が入っていないもの)

仏教の象徴である蓮の絵がある袋は、神式では使えないため注意が必要です。

表書きは「御玉串料」「御榊料」「御神前」などを用います。「御霊前」も使えますが、神式専用の表書きを選ぶとより丁寧な印象になります。迷った場合は「御玉串料」が一般的で、幅広い場面で使えるのでおすすめです。

キリスト教式(教会)

キリスト教式(教会)では、十字架や花がデザインされた専用の袋があります。

  • 水引: 「水引なし」が一般的
  • 絵柄: 「十字架」や「ユリの花」がデザインされたもの、または無地
  • 封筒: 市販の「御花料」と印字された専用封筒、または白い無地の封筒

表書きは「御花料」が一般的で、カトリック・プロテスタントどちらでも使えます。白い無地の封筒に自分で「御花料」と書いても問題ありません。

宗教が不明な場合

宗教が不明で迷った際は、最も汎用性の高い以下の組み合わせを選びます。

  • 水引: 白黒、または双銀の「結び切り」
  • 絵柄: 「無地」(蓮の花がないもの)

無地の白黒結び切りであれば、仏式・神式どちらでも失礼になりにくいため、一つ用意しておくと急な訃報にも対応できて便利です。

表書きは、「御霊前」も使えますが、浄土真宗など一部の宗派では適さないケースもあるため、判断に迷ったときは「御香典」が無難です。

筆記具の選び方

香典袋の表書きは、薄墨の筆ペンを使うのが正式です。薄墨には「悲しみの涙で墨が薄まった」「急な訃報で墨をする時間もなかった」という意味が込められており、弔意を表す大切な慣習として受け継がれています。

市販の弔事用筆ペンは薄墨タイプが多く、文具店やコンビニでも手に入ります。筆ペンが苦手な場合は、薄墨のサインペンを使ってもよいでしょう。

香典袋の書き方②|中袋

中袋には、金額・住所・氏名を記入します。

金額の書き方

金額は中袋の表面中央に「金 ○○円」または「金 ○○圓也」と書きます。漢数字は旧字体を使うのが基本です。これは、改ざんを防ぐためとされています。

たとえば、一は「壱」、二は「弐」、三は「参」、五は「伍」、十は「拾」、千は「阡」、万は「萬」と書きます。具体的には、5千円なら「金 伍阡円」、1万円なら「金 壱萬円」、3万円なら「金 参萬円」と記載します。

住所・氏名の書き方

中袋の裏面には、郵便番号・住所・氏名を記入します。これは遺族が香典返しを送る際の宛先として使われる大切な情報のため、省略せずに正確に書くことが大切です。番地やマンション名、部屋番号なども省略せず読みやすく丁寧に記載しましょう。

連名で香典を出す場合は、全員の名前を記載するか、代表者の名前と「外一同」と書くか、どちらでも問題ありません。

筆記具の選び方

中袋の記入は、表書きと同様に薄墨の筆ペンが正式ですが、黒のボールペンやサインペンでも問題ありません。中袋は実務的な情報を記載する部分のため、読みやすさを優先して筆記具を選ぶことが大切です。

万年筆やサインペンも使えますが、鉛筆やシャープペンは消えてしまう可能性があるため避けましょう。

香典の包み方と準備|お札の向きとふくさ

香典を準備する際は、お札の選び方や向き、ふくさの使い方にも気を配ることで、より丁寧な印象になります。

お札は新札を避け、旧札を使う

香典には、新札ではなく旧札(使用済みのお札)を使うのが正しい作法です。新札を使うと「事前に準備していた」「不幸を予期していた」という印象を与えてしまうため、避けるのが昔からの慣習となっています。

ただし、あまりにシワや汚れのあるお札も失礼にあたるので気をつけたいところです。新札しか手元にない場合は、一度折り目をつけてから使えば問題ありません。

「4」「9」のつく金額は避ける

金額については、4や9は「死」「苦」を連想させることから、4千円・9千円、4万円・9万円などは避けるのが一般的です。

また、香典では「割り切れる=縁が切れる」として、2万円や6千円など1万円以外の偶数額を気にする地域もあります。迷う場合は、3万円や5千円など奇数の金額を選ぶ、もしくは10,000円札1枚と5,000円札2枚のように、お札の枚数が奇数になる形にするとよいでしょう。

なお、1万円を包む場合も、5千円札を2枚入れるのではなく、1万円札1枚で用意するのが基本です。

お札の向きは揃える

香典袋にお札を入れる際は、肖像画が裏向き(封筒の裏側)になるように入れます。これは「悲しみで顔を伏せる」という意味が込められた古くからの慣習です。複数枚のお札がある場合は、すべて同じ向きにきちんと揃えます。

お札の上下についても、肖像画が下になるように入れるのが正式です。こうした細やかな配慮は、遺族への敬意を表すことにつながります。

ふくさに包んで持参する

香典袋は、裸のまま持参せず、ふくさ(袱紗)に包むのがマナーです。ふくさの色は、紫・グレー・紺など落ち着いた色を選びましょう。

紫色のふくさは慶弔両用で使えるため、一つ持っておくとさまざまな場面で活躍します。ふくさがない場合は、地味な色のハンカチで代用しても問題ありません。

香典の渡し方|受付での作法と受付がない場合

香典を渡すタイミングや方法にも、基本的な作法があります。ここでは、受付がある場合とない場合の対応を解説します。

受付がある場合の渡し方(基本)

受付に到着したら、まず「この度は、お悔やみ申し上げます」と一言添えて挨拶します。なお、葬儀の形式や宗派によって適した言葉が異なる場合もあるため、可能であれば事前に何式で行われるか確認しておくと安心です。

そしてふくさから香典袋を取り出し、受付係が文字を読める向きにして両手で丁寧に渡しましょう。「心ばかりですが、お供えください」と言葉を添えるとより丁寧な印象になります。

受付がない場合の対応

家族葬では、受付を設けないケースも少なくありません。受付がない場合は、記帳台や香典台が設置されていることが多いため、そちらに香典を置いて記帳します。式場入り口で葬儀社のスタッフや親族に声をかけて直接お渡しする方法もあります。

どこに渡せばよいか迷った場合は、葬儀社のスタッフに尋ねて案内してもらいましょう。
 → No.029「家族葬での香典の渡し方|受付なしの場合の対応も(仮)」へ内部リンク

受付で香典辞退と言われた場合の対応

受付で「香典は辞退しております」と言われた場合は、無理に渡すのは避けましょう。「承知いたしました」と丁寧に返答し、持参した香典はそのまま持ち帰ります。遺族の意向を尊重することが、最も大切な心遣いとなります。

香典を渡せなかった場合、後日、お供え物や供花で弔意を伝える方法もありますが、これらも辞退されている場合があるため、必ず事前に確認しましょう。

 関連記事:家族葬で香典の代わりにできること|辞退された場合の弔意の伝え方(準備中)
家族葬の香典でよくある質問

ここからは、家族葬の香典について、よくある疑問に答えます。

Q. 家族葬と一般葬で香典の相場は違う?

基本的に、家族葬と一般葬で香典の相場に違いはありません。「家族葬だから少なめで良い」ということはなく、故人との関係性と自分の年代で判断するのが基本となります。むしろ、親しい間柄での家族葬では、感謝を込めてやや多めに包むケースも少なくありません。

香典の金額は、故人への弔意と遺族への気持ちを形にしたものです。葬儀の形式にかかわらず、これまでのお付き合いや感謝の気持ちを基準に金額を決めると、適切な判断ができるでしょう。

Q. 香典を忘れた場合はどうする?

香典を忘れてしまった場合は、無理に取りに帰る必要はなく、後日現金書留で郵送すれば問題ありません。

郵送する場合は、葬儀後1〜2週間以内を目安に手配します。お詫びとお悔やみの言葉を添えた手紙を同封すると、より気持ちが伝わります。遅くとも忌明け(葬儀から約1ヶ月〜50日程度)までに届くよう手配するとよいでしょう。

また、葬儀後にご自宅へ弔問する機会がある場合は、その際に香典を持参してお渡しする方法もあります。ただし、ご遺族の負担にならないよう、必ず事前に連絡を入れたうえで伺うことが大切です。

Q. 会社の同僚の家族葬、香典はどうする?

会社関係者の香典は、会社の慣例に従うのが基本です。部署で連名にするか、個人で出すかは会社によって異なるため、上司や総務に確認すると安心です。会社として香典を取りまとめる場合もあります。連名で出す場合は、一人あたりの金額と人数のバランスを考慮します。

個人で参列する場合の相場は5千円〜1万円程度が目安です。ただし、故人との関係性や自分の立場によっても変わるため、周囲と相談しながら決めるのがおすすめです。

関連記事:職場の人の葬儀が家族葬だった場合、香典は渡すべき?金額やマナーも解説(準備中)

Q. 香典返しはいつ頃いただける?

香典返しは、一般的に忌明け後に送られることが多いです。宗教・宗派によって忌明けの時期は異なるため、葬儀から1ヶ月〜2ヶ月程度を目安に届くケースが一般的です。届く時期は遺族の状況によっても異なります。

最近では、葬儀当日に返礼品を渡す「即日返し」も増えています。この場合、香典の金額に関わらず一律の品物を受け取ります。高額の香典を包んだ場合は、忌明け後にあらためてお返しが届くこともあります。

まとめ

家族葬での香典については、一般葬と共通する点が多くあります。基本的には香典を持参するのが一般的ですが、遺族から辞退の案内がある場合は、その意向を尊重することが大切です。家族葬の飛鳥会館では、ご家族の想いを大切にしながら、無理のない形で葬儀を進められるよう、心に寄り添うサポートを行っています。香典を受け取るか辞退するか迷った場合や、香典返しの対応を含め葬儀全体の準備に不安がある場合は、お気軽にご相談ください。

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