家族葬を10人で行う費用はどのくらい?相場と内訳、費用を抑えるポイント
2026.2.20

10人前後の家族葬は、家族や近しい親族を中心にお見送りできることから、温かな葬儀の形として、多くの方に選ばれています。
一方で、「10人規模だと費用はどのくらいかかるのか」「誰を呼んで、誰に遠慮してもらうべきか」といった悩みを抱える方も多いでしょう。 この記事では、10人で行う家族葬の費用相場と内訳、参列者を決める際の考え方、そして式場選びのポイントまでを分かりやすく解説します。後悔のないお別れのために、ぜひお役立てください。
目次
10人の家族葬にかかる費用の目安

お布施を除いた葬儀費用の総額は、10人規模で70万〜90万円が一般的な目安となります。飲食・返礼品の有無や金額によって幅が生じるものの、「10人規模の家族葬で100万円以内なら、一般的な水準」と考えて問題ありません。
なお、10人規模は近しい方が中心になりやすく、辞退しない限りは比較的高額な香典が発生し、費用の負担が軽くなるケースも多く見られます。ただし香典は金額が読めないため、最初から収入として当てにしておかないのが無難です。
10人の家族葬にかかる費用の内訳は?

ここでは、10人規模の家族葬にかかる費用の内訳を、大きく4つの項目に分けて紹介していきます。
セットプラン(葬儀本体)の費用:70万〜100万円程度
斎場利用料、祭壇、棺、遺影、骨壷、搬送費など、葬儀を行うための基本的な費用で、いわゆる「プラン料金」として葬儀社から提示されることが多い部分です。葬儀社によって含まれているものが異なることもあるため、費用だけでなく内容を比較し確認することが大切です。
また、同じ葬儀社が複数のプランを用意しているケースも少なくありません。祭壇の花の量やデザイン、棺の素材や装飾の有無など、差額がどこで発生しているのか説明してもらうと納得のうえ選びやすくなります。
火葬料:無料〜5万円程度
火葬場には公営と民営があり、故人が自治体の住民だと費用が抑えられます。自治体により費用差が大きく、無料のところから数万円かかるところまでさまざまです。都市部では数万円、地方の公営火葬場では無料から数千円というケースも少なくありません。
個室の控え室を使うと別途費用がかかるケースもあるため、事前に自治体の火葬場の料金を確認しておくと、予算の見通しを立てやすくなります。
飲食費:7万〜10万円程度
飲食費は、通夜振る舞いや精進落としにかかる費用で、一人あたり7千円〜1万円程度が目安です。10人規模の場合、全体では7万〜10万円前後を見込んでおくとよいでしょう。
この飲食費は、いわゆる「プラン料金」には含まれず、別途計上されるため、葬儀費用の総額に影響しやすい項目です。参列される方の人数によって金額が変動するので、事前に人数を想定しておくと、見積もりの精度を高めることができます。
返礼品費:1万〜3万円程度
返礼品費は、参列者へのお礼として用意する品物にかかる費用で、内容にもよりますが、一人あたり1千円〜3千円程度が目安です。
10人規模の場合、全体では1万〜3万円前後になることが一般的です。ただし、参列者が身内や近親者のみとなるケースが多い10人程度の家族葬では、返礼品を用意しないことも少なくありません。
一方で、参列者を絞って葬儀を行った結果、忌明けまでに自宅へ多くの弔問が見込まれる場合には、その都度返礼が必要となり、想定よりも負担が増えることもあります。
お布施など宗教者へ支払う謝礼:10万〜30万円程度
僧侶などの宗教者を通夜や葬儀、火葬場へ招く場合には、お布施のほか、お車代や御膳料(精進落としなどの食事を辞退された場合に、お食事代としてお渡しするお礼金)をお渡しします。これらを合わせた謝礼の目安は、10万〜30万円程度になります。
お布施は参列者の人数によって増減するものではないうえ、また戒名料は別途必要となるケースが一般的です。金額は宗派や戒名の内容によって幅があるので、菩提寺がある場合は事前にお寺へ確認しましょう。
費用は「何を大切にするか」によっても大きく異なる

ここまで10人規模の葬儀にかかる費用の目安を紹介してきました。しかし、葬儀の費用は人数だけで決まるものではなく、どんなお別れにしたいかというご家族の想いによって柔軟に変わることも、よく理解しておきましょう。
とくに10人ほどの家族葬は、参列者が近しい方に限られる分、遺族の希望が式の内容に反映されやすいのが特徴です。たとえば「花が好きだった母のために、祭壇を華やかに彩ってあげたい」「親族だけで集まるから、お食事は少し良いものを用意して、ゆっくりと思い出を語り合いたい」といったように、何を大切にするかはご家族ごとに異なります。
大切なのは、予算にあわせてプランを選ぶことではなく、「ここだけは大切にしたい」と思える点がどこにあるかを整理し、その想いが形になる内容を選んでいくことです。費用は、その結果として決まっていきます。
費用の負担を軽くするためにできること

ここからは、10人規模の家族葬を検討する中で、無理のない範囲で費用負担を抑えるための具体的な工夫を紹介します。
公的給付(葬祭費・埋葬料)を取りこぼさない
葬儀後には、公的な給付制度を利用しましょう。
国民健康保険に加入していた場合は「葬祭費」として3〜7万円程度が支給され、金額は亡くなった方が住んでいた自治体によって異なります。申請先は、市区町村の窓口や健康保険担当課となります。社会保険の場合は、「埋葬料」として上限5万円が支給されます。こちらは勤務先の人事や総務を通して申請するのが一般的です。
これらはいずれも申請しなければ受け取れない制度のため、手続きを忘れずに行うことが大切です。
葬儀社の事前登録の割引を活用する
多くの葬儀社では、事前に会員登録をしておくことで、葬儀費用の割引や特典が受けられる制度を設けています。登録自体は無料で、月会費などがかからないケースも多く、負担なく利用できる点もポイントです。
費用面でのメリットに加えて、事前に相談先を決めておくことで、いざという時に慌てずに対応できるという安心感も得られます。「元気なうちに準備する」ことが、結果的にのちの負担を軽くすることにつながります。
「葬儀一式」の内容を確認する
見積書に「葬儀一式」と記載されていても、その中に含まれる内容は葬儀社によって異なります。たとえば祭壇や棺、搬送費などが基本項目として含まれている場合が多い一方で、安置日数は何日を超えると追加費用がかかるのかなどは差が出やすい部分です。どこまでが基本料金に含まれているのかを具体的に確認しておくと、想定外の追加費用を防ぎやすくなります。
時間や気持ちに余裕がある場合は、事前に複数の葬儀社に相談して内容を比較しておくのがおすすめです。金額の差がどこから生じているのかを把握しやすくなり、ご家族にとって納得感のある選択につながります。
通夜振る舞いや精進落としを省略する
通夜振る舞いや精進落としを行うかどうかは、地域やご家族の考え方によって異なり、近年は省略するケースも増えています。とくに10人など少人数の家族葬では、形式にこだわらず、参列者の顔ぶれや当日の流れを踏まえて、負担の少ない形が選ばれるようになっています。
費用面を理由に省略することについても、近年は理解を得やすく、多くの方が納得しやすい調整ポイントの一つです。
10人規模にするなら|家族葬に呼ぶ人を決めるときの考え方

家族葬で多くの方が悩むのが、「誰を呼び、誰に遠慮いただくか」という線引きです。ここでは、10人規模の家族葬における参列者の考え方と、判断の目安を確認していきましょう。
10名規模の家族葬での一般的な参列者の構成
家族葬では、最初から人数を決めるのではなく、親族の範囲を広げすぎないよう顔ぶれを整理していく考え方が一般的です。
10名規模の場合も、誰を呼ぶかを一人ひとり検討していく中で、結果としてその人数に落ち着いた、というケースが少なくありません。
具体的には、喪主とその配偶者、子ども夫婦や孫、そして故人の兄弟姉妹といったごく近しい親族を含めると、自然と10人前後になることが多いようです。
迷ったときの判断の目安
どこまで声をかけるか迷った場合は、「2親等以内(配偶者・子・孫・兄弟姉妹)」を一つの目安として考えられることが多いようです。一方で、形式や血縁にとらわれすぎず、故人が「最期に会いたい」と思っていた方を中心に考えるという選択もあります。
また、直近1年以内に交流があったかどうかや、遠方からの移動が負担にならないかといった点も、判断材料になります。総合的に考えると、迷った場合には声をかけておいたほうが、後から悔いが残りにくくなります。
お声がけしない方へは事後報告が無難
参列をお願いしない方がいる場合、事前に伝えるよりも、葬儀後に報告するケースが一般的です。事前に知らせると、「どうしても参列したい」と押し切られてしまい、かえって判断が難しくなることもあるためです。
その際は、「故人の遺志により、家族のみで見送らせていただきました」と伝えると、相手にも意図が伝わりやすくなります。「この方は事後報告だと後日弔問に来られそうだ」と思う相手については参列を依頼するか検討すると、葬儀後の負担を減らすことにもつながります。
10人規模の家族葬にちょうどよい式場の選び方

10人前後の家族葬では、人数に合った会場を選ぶことが、落ち着いた雰囲気の中で故人を見送るための大切なポイントになります。式場の広さや設備によって、同じ人数でも印象は大きく変わるため、規模感を意識した選択が重要です。
広すぎる会場は寂しく感じることも
会場が必要以上に広いと、参列者が少ない分、空席が目立って寂しい印象を与えてしまうことがあります。とくに10人規模の家族葬では、会場の広さが雰囲気に直結しやすいため注意が必要です。
その点、家族葬専用のホールは、少人数でも空間に一体感が生まれるよう設計されており、落ち着いた、温かみのある雰囲気になりやすいので安心です。
事前相談で見学しておくと安心
「広すぎて寂しい」などといったミスマッチを防ぐためには、事前相談を積極的に利用し、式場を見学しておくのがおすすめです。以前は「生前に葬儀のことを考えるのは不謹慎」と捉えられることもありましたが、近年は家族の負担を減らすための前向きな準備として受け止められるようになってきています。
事前相談の際に式場を見学しておくと、10人で座ったときの「密度」や距離感を具体的にイメージできるのも利点です。
また、式場そのものだけでなく、控室やトイレの位置、駐車場の使い勝手など、当日の動線を事前に把握できる点も安心材料の一つです。加えて、相談時のスタッフの対応を確認しておくことで、当日を任せられるかどうかの判断もしやすくなります。
まとめ

10人規模の家族葬にかかる費用は、内容にもよりますが、お布施を除いて70万〜90万円前後が一つの目安となります。ただし、これはあくまで一般的な相場であり、参列者の顔ぶれや葬儀の形式、どこに費用をかけるかによって総額は変わってきます。
大切なのは、金額だけを基準に葬儀を決めるのではなく、故人をどのように送りたいか、ご家族として何を大切にしたいかを整理することです。10人前後の家族葬は、その想いを反映しやすい規模だからこそ、無理のない範囲で納得のいく形を選ぶことが、後悔のないお別れにつながります。 家族葬の飛鳥会館では、少人数で静かに故人を見送る家族葬をはじめ、ご家族の想いや状況に寄り添ったご提案を行っています。費用のことや式の進め方に不安がある場合も、事前相談を通して丁寧にご案内していますので、まずはお気軽にご相談ください。






