家族葬について

家族葬と直葬、どちらを選ぶ?後悔しないお別れのために知っておきたい全知識

2025.12.24

大切な方とのお別れをどう迎えるか —その答えとして近年選ばれることが増えているのが「家族葬」と「直葬」です。いずれも小規模でシンプルな葬儀形式ですが、参列者の範囲や費用、過ごせる時間などには違いがあります。

本記事では、家族葬と直葬の特徴や判断ポイントを整理し、どちらを選ぶべきか迷ったときに考えるべき視点を解説します。さらに、後悔のないお別れを実現するために欠かせない「葬儀社選び」のポイントについても紹介します。

形式にとらわれず、ご家族にとって心から納得できるお見送りの形を見つけるための一助としていただけると幸いです。

一目でわかる「家族葬」と「直葬」の違い

まずは、「家族葬」と「直葬」がそれぞれどのようなお見送りの形なのか、その違いを明確に理解しましょう。以下の比較表は、両者の特徴を簡潔にまとめたものです。

項目家族葬 (かぞくそう)直葬 (ちょくそう) / 火葬式 (かそうしき)
儀式の有無通夜・葬儀・告別式を行うのが一般的原則として通夜・葬儀・告別式を行わない
中心となる内容故人を偲び、参列者と交流する時間を持つ火葬のみを執り行う
故人と過ごせる時間比較的長い(例:1日〜2日間)短い(火葬前の数分〜数十分程度)
参列者の範囲家族、親族、ごく親しい友人など喪主、ごく近しい家族数名が中心
費用相場約70万円〜120万円約20万円〜40万円
メリット・ゆっくりお別れができる ・故人らしい形をとりやすい
・親しい人だけで気兼ねなく過ごせる
・費用を大幅に抑えられる ・儀式がなく遺族の心身の負担が少ない
・準備や時間が最小限で済む
注意点・参列者の選定に悩むことがある ・直葬に比べ費用が高くなる ・後日、弔問客への対応が必要になる場合がある・親族や菩提寺の理解が得られにくい場合がある ・お別れの時間が極端に短い ・参列したくてもできなかった人が不満を持つ可能性がある

この表からわかるように、家族葬と直葬の最も大きな違いは、「故人と過ごす時間の長さ」と「儀式の有無」です。

家族葬は、参列者を家族や親しい人々に限定した小規模な葬儀ですが、通夜や告別式といった儀式は通常の葬儀(一般葬)と同様に執り行います。そのため、故人との思い出を語り合ったり、参列者同士で悲しみを分かち合ったりする時間を十分に確保できるのが特徴です。

一方、直葬(火葬式とも呼ばれる)は、通夜・告別式などの儀式を一切行わず、ごく限られた近親者のみで火葬場へ向かい、火葬のみを執り行う最もシンプルな形式です。法律で定められている死後24時間を経過するまで葬儀場(斎場)や自宅などで安置し、遺体を火葬場へ搬送します。そのため、費用や遺族の負担を最小限に抑えられるのが利点です。

【深掘り解説】家族葬と直葬、それぞれのメリット・デメリット

家族葬と直葬には、「時間」と「儀式」に大きな違いがありますが、それらが後々の満足度や後悔の有無に大きく影響してきます。ここではそれぞれのメリットとデメリットを確認し、それが遺族の心にどのような影響を与える可能性があるのかまで深掘りしていきます。

家族葬が選ばれる理由:温かい時間の中で、心ゆくまでお別れができる

家族葬は、「伝統的な葬儀のよさを残しつつ、現代の価値観に合わせてよりプライベートで心のこもったお別れをしたい」と願うご家族に選ばれています。

メリット1:故人との思い出を語り合える、かけがえのない時間が持てる

家族葬の最大のメリットは、故人とゆっくり向き合う時間を確保できることです。

一般葬のように多くの弔問客への対応に追われることがなく、直葬のように故人とのお別れの時間が極端に短いこともありません。そのため、家族や親しい友人だけで、故人の好きだった音楽を流したり、思い出の品を飾ったり、心ゆくまで思い出話を語り合ったりできます。

この時間は、単なる儀式ではなく、残された家族が悲しみを共有し、癒しを得て、新たな一歩を踏み出すための大切なプロセスといえるものです。「涙だけでなく、笑顔もある温かいお別れの時間になった」という経験は、その後の人生において大きな支えとなるでしょう。

メリット2:一連の儀式をきちんと行える

家族葬は、通夜や告別式といった一連の儀式をきちんと執り行うため、遺族にとって「故人を丁寧に送った」という満足感や心の区切りを得やすい点が大きなメリットです。

通夜、告別式という一連のプロセスは、遺族が故人の死という現実を認識し、少しずつ悲しみを消化していく機会となります。直葬のように、故人とのお別れが火葬前の数分間に限られることがないため、後になって「もっとゆっくり顔を見ていたかった」「感謝の言葉を伝えきれなかった」と後悔する可能性を減らせます。

デメリット1:直葬に比べて費用がかかる

家族葬では、一般葬と同様に儀式を行うため、会場費や人件費、祭壇、料理などの費用が発生します。

一般的な目安は70万〜120万円で、直葬の約20万〜40万円と比較すると高くなります。

デメリット2:誰を呼ぶかの判断が難しい

家族葬は、参列者の明確な定義がないため、「どこまでの親戚に声をかけるべきか」「故人と親しかった友人は呼ぶべきか」といった判断に悩むケースが少なくありません。

直葬の場合は、喪主とごく近しい家族数名に限定されることが多いため、誰を呼ぶかという悩みはほとんどないのが一般的です。その一方、家族葬では参列の範囲をどこまでとするかが難しく、知らせを受けられなかった方が「なぜ呼んでくれなかったのか」と疑問を感じたり、「私もきちんとお別れをしたかった」と悲しい思いをされたりすることもあります。

こうしたすれ違いが原因で、人間関係に溝が生じることもあるため、配慮が必要です。この「線引き」の難しさは、遺族にとって精神的な負担の一つとなり得ます。

直葬が注目される背景:負担を減らし、シンプルに見送れる

直葬は、経済的な理由や人間関係の希薄化、そして「儀式にこだわらない」という価値観の変化を背景に、近年選択する人が増えています。ここでは、直葬のメリット・デメリットも確認しておきましょう。

メリット1.:経済的な負担を大幅に軽減できる

直葬の最も大きなメリットは、費用の安さです。通夜・告別式を行わないため、式場使用料や祭壇、返礼品、飲食費などがかからず、葬儀費用を大幅に抑えることができます。

経済的な事情で大きな葬儀が難しい場合や、故人が「自分の葬儀にお金をかけてほしくない」という遺志を持っていた場合に選択肢となります。

メリット2.:儀式に追われず、心身の負担が少ない

ご逝去から火葬までの時間が短く、儀式もないため、準備や対応にかかる時間的・精神的・肉体的な負担が最小限で済みます。

高齢の遺族が多い場合や、遠方に住む家族が長期間滞在できない場合など、負担を少しでも減らしたいと考える場合には、理にかなった選択肢となるでしょう。

デメリット1.:「お別れが短すぎた」「きちんと見送れなかった」と後悔する可能性がある

直葬における故人とのお別れの時間は、火葬炉の前での数分から数十分程度と、極めて限られています。その短さゆえに、「もっとゆっくり顔を見ていたかった」「感謝の言葉を伝えきれなかった」と、後になって寂しさを感じる方も少なくありません。

また、通夜や告別式といった儀式を行わないため、「きちんとお見送りができなかった」と後悔の念にさいなまれる可能性もあります。葬儀のプロセスは、悲しみを乗り越え、故人の死を受け入れるための大切な「区切り」の時間です。その機会が失われることで、心の整理がなかなかつかないケースもあるのです。

デメリット2.:親族や菩提寺との間に、思わぬ溝が生まれることがある

「葬儀は通夜・告別式を行うのが当たり前」と考えている親族や、付き合いのある菩提寺(お寺)がある場合、直葬という選択は理解されにくいことがあります。

事前の相談なく進めてしまうと、「故人がないがしろにされた」と親族との関係が悪化したり、菩提寺から納骨を断られたりといった深刻なトラブルに発展するケースもあります。

「どちらを選べば…」と悩むときの判断ポイント

ここからは、家族葬と直葬のどちらを選べばよいのか悩んでいる人に向けて、考えるべきポイントを紹介します。

①故人の遺志は尊重されているか

葬儀の形式を決めるうえで、まず最も大切なのは故人の意向です。生前に「できるだけ簡素に」と望んでいたのか、「親しい人に囲まれて見送ってほしい」と考えていたのか。その想いをできる限り尊重しましょう。

個人の希望は、エンディングノートや遺言書の記載をまず確認し、なければ生前の会話の中での言葉からヒントを探しましょう。故人の想いを想像し、可能な範囲で実現することが、遺族にとっても後悔のない選択につながります。

②費用だけで決めていないか

直葬は費用を大きく抑えられるため「安いからこれでいい」と選ばれることも少なくありません。

しかし葬儀は単なる出費ではなく、故人を偲ぶ大切な時間です。費用面だけで判断すると「もっと話す時間が欲しかった」「参列の機会をつくるべきだった」と後悔する方もいます。

一方で、費用が抑えられているからといって、心がこもっていないわけでもありません。
限られた時間でも家族が気持ちを込めて見送れば、直葬でも十分に意味のあるお別れができます。

大切なのは「いくらかかったか」ではなく、「その形で納得できるか」です。費用と内容のバランスを見極め、家族の想いに合った形式を選びましょう。

③お別れの場を誰と共有するか

葬儀の形式を選ぶうえで、「誰と故人のお別れの時間を共有するか」を考えることは大切です。参列者の人数がすべてではありませんが、形式ごとに適した目安があります。

親しい親族や仲間に囲まれて送りたい場合には家族葬が向いています。一方、故人が高齢で交友関係が限られていたり、ごく近しい家族だけで静かに見送りたいときには、直葬も現実的な選択肢となるでしょう。

どの形式を選んでも正解・不正解はありません。大切なのは、故人と遺族の想いに合った「お別れの場」をつくることです。

④故人と向き合う時間をどう持つか

葬儀の準備は、悲しむ間もなく、さまざまな決定と手続きに追われるため、「故人とゆっくり向き合う時間が持てなかった」と感じる人は少なくありません。

通夜や告別式といった儀式を通じてじっくりと故人に向き合いたいなら、家族葬が適しています。一方で、すでに心の整理がついており、限られた時間でもお別れができるのであれば直葬を選んでもよいでしょう。

どちらを選んでも「心を込めて見送る」ことに変わりはありません。形式ではなく遺族自身が納得できるお別れの時間を持てるかどうかが大切です。

後悔しないためには「葬儀社選び」も重要

家族葬にするか直葬にするか、形式を決めることは大切ですが、実際のお見送りの満足度を左右するのは「どの葬儀社に任せるか」です。

精神的に余裕がない状況でも安心して任せられるように、次のような視点を持っておくと安心です。

  • 料金の透明性はあるか
  • 遺族の想いに寄り添ってくれるか

総額でいくらかかるのか、何が含まれていて、どこからが追加料金になるのかを見積もりの段階から丁寧に説明してくれるかどうかは、安心感に直結します。

一方的にプランを押し付けるのではなく、家族の希望や不安を聞いたうえで最適な形を一緒に考えてくれるかも重要です。直葬を希望しているのに、より高額な家族葬を強くすすめてくるような葬儀社は、避けたほうが安心です。

事前相談も検討しよう

突然の出来事では、冷静に比較するのは思った以上に大変です。もし余裕があるなら事前相談をしておくのも一つの方法としておすすめします。

かつては「生きている間に葬儀の話なんて、縁起でもない」と避けられがちでした。しかし、最近では「納得のいく見送りをしたい」という考えから利用する人が増えています。

事前に見積もりや流れを確認できることで、家族葬か直葬か、家族間の合意形成がしやすくなるのも利点です。

あなたとご家族にとって、納得できる「お別れの形」を見つけるために

「家族葬」と「直葬」、どちらが良い・悪いということはなく、それぞれに利点があり、ご家族の状況や故人の遺志によって最適な選択は異なります。最も重要なのは、どの形式を選ぶかという表面的な決定ではなく、その選択によって「どのようなお別れの時間を実現できるか」にあります。

後悔しないお別れとは、立派な儀式ができたということでも、費用が安かったということでもなく、「私たちの選択は間違っていなかった」と、残された家族全員が心から納得できることです。そのためには、心から安心して故人と向き合える環境を整えてくれる葬儀社をパートナーとして選ぶことが不可欠です。

家族葬の飛鳥会館では、あなたとご家族が心から納得できる「お別れの形」を創り出すお手伝いをしていますので、まずはご相談ください。

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