享年と行年の違いとは?
日常ではあまりなじみのない『享年』と『行年』
この言葉の違いをご存じですか?
『享年(きょうねん)』
天から授かった年月。この世に存在していた年数を表し、数え年のことです。
数え年では「0歳」という概念がないので、生まれたときを1歳として、1月1日(元旦)に歳を加算する数え方です。
お墓などに、享年を刻むようになったのは、日本では長寿をお祝いする風習があったことが関係しています。
お墓に刻む年齢を少しでも多くするため、数え年の『享年』で記載したようです。
『行年(ぎょうねん)』
何歳まで故人が生存していたかを表します。
誕生日を迎えるごとに1歳加算する満年齢のことです。
私たちが日常的に使用しているのはこちらですね。
墓石の彫刻では、画数が少なく文字が見やすくなるため、この『行年』を選ぶことが多いようです。
しかし、宗教によっては『享年』の書き方しか使わないこともあるようですので、年齢の記し方は菩提寺に確認してみると良いですね。