墓石に刻む文字に決まりはあるの?
基本的には、墓石に刻む文字にはルールや制限はないようです。
日本のお墓でもっともポピュラーなものが『○○家』のように家名を刻むのが一般的です。
『南無阿弥陀仏』や『南無妙法蓮華経』など、宗派によって名号が刻まれているものもあります。
最近では、外国のお墓のような横型のお墓に、『愛』『絆』『心』『ありがとう』など言葉やメッセージを刻んだお墓も目にするようになりました。
このようなメッセージを刻む事で、家名が違っても継承して違和感がないというメリットがあります。
他には、故人への想いを表したデザイン墓石などもあります。
例えば…
海が好きだった故人には、水の流紋をモチーフにした墓石、漁師だった方には船の形、車が好きだった方には車のレリーフといった具合で、オリジナルデザインのお墓も増えてきました。
しかし、宗派の問題で自由に文字を彫ることを禁止している墓地や、宗教的に向かない文字もありますので、事前に確認しておかないといけません。
家墓として代々継承していくお墓でもありますので、あまりにも個性的な文字や言葉を選んでしまうと、のちに継承していく人が違和感を感じることがあるかもしれません。
墓石はお墓に仏様を迎えて先祖や故人の供養をするためのものです。
その心さえわきまえていればこだわる必要はないですが、一度彫ってしまうと手直しがききませんので慎重に考えてみることが大切ですね。