霊柩車が鳴らすクラクションの意味
2020.10.26
霊柩車がクラクションを鳴らすのを聞いたことがありませんか?
あのクラクションにはどんな意味があるのでしょうか。
お葬式はしめやかに行われるのに、霊柩車は出棺の時 大きなクラクションを鳴らします。
故人との永遠の別れを象徴するようで、非常に寂しさを感じますよね。
これには、参列者への感謝やさよならの意味が込められています。
旅立ちとお別れの挨拶ですね。
このクラクションの音出しの由来は地域などでも異なりますが、諸説ありますので代表的な例を二つご紹介します。
*雅楽器の代わり
皇室のお葬式では出棺時に雅楽器の音が鳴ります。
これを模してクラクションの音を鳴らすようになったという説。
*汽笛や空砲の代わり
遺体の長期保管が出来なかった時代は、航行中に亡くなった方をやむを得ず海に流さなければなりませんでした。
その際に合図として鳴らしていた礼砲の名残という説。
クラクションを鳴らすのは昔ながらの風習からきているものといえます。
人によってクラクションは心地よい音ではないかも知れません。
ご遺族の意向や近隣住民に配慮して鳴らさない場合もあります。
霊柩車のクラクションが鳴ったら最期のお別れです。
合掌と黙礼で故人をお見送りしましょう。