節分に豆をまく由来と、正しいまき方
節分になると行う「豆まき」。
なぜ豆をまくのでしょう?
節分は、立春の前日。
昔は、冬から春になる「新しい年の始まり」とも考えられていたとのことです。
(今の「大晦日」のような感覚ですね)
そして、季節の変わり目には邪気が入りやすいとされていたため、新しい年が始まる前に、邪気を払うために行われていた お清め行事の一つが「豆まき」というわけです。
また、なぜ、まくのが「豆」なのかというところですが、諸説ありますが、もともと穀物(五穀…米・麦・あわ・きび・豆)には霊力が宿るとされていることと、「魔を滅する」から「魔滅(マメ)」…「豆」と語呂合わせから豆をまくようになったと言われています。
ちなみに、まくのは炒った豆であることが重要です。
まいた豆から芽が出ると縁起が悪いとされているそうですので、ご家庭で豆を準備する場合は火を通したものを準備してくださいね。市販の節分用のものは、ほとんどが炒ってある豆ですので大丈夫です。
では、正しい豆まきの方法です。
(※地方やご家庭により風習がありますので、あくまで一般的な例となります)
■豆は「豆まき」を始める前までは、神棚などにお供えしておきましょう。
神棚がなければ、高い場所などに置いておいてくださいね
■「豆まき」は夜にします
鬼(魔)は夜にやってくると考えられている為、豆まきは夜にします
■ドアの外や、窓の外に向かって「鬼は外」とまきます
そして、すぐに、ドアや窓を閉めて室内に向かって「福は内」とまいてください。
ドアや窓を閉めるのは鬼(魔)が再び入ってこないようにするためなんだそうです。
ちなみに、玄関から遠い奥の部屋から始めて、玄関まで行うのが良いそうです。
これで、豆まきが完了です。
豆まきが終わったら、まいた豆を自分の年齢より1つ多く拾って食べるのも忘れずに。
この「1つ多く」の理由は「新しい年の厄払い」の意味が込められています。
明日は立春。新しい春の始まりです。
本日は厄払いをして、明日から新しい年をお過ごしください。