師走(12月)
師(僧侶)が走ると書いて『師走』

日本では古くから、僧侶が年末に各家庭に呼ばれてお経を唱える習慣がありました。
毎日忙しく走り回っているお坊さんの姿から『師走』という言葉ができたともいいます。
この時期になると、私たちも何となく時間に追われて、忙しく毎日が過ぎて行ってしまう感じがします。
この『忙しい』という字ですが、心を亡くすと書きます。
忙しいと…
- 目の前の仕事に追われて大切な家族との関係を見失ってしまう。
- 本当にやるべきことなのか考えないまま、時間や労力を費やしてしまう。
- 自分のやりたいことではないことに月日を使ってしまう。
など、周りに気を配ることができずに、自分の心さえも見失ってしまう時があります。
気づかない内に誰かを傷つけていることもあるかもしれません。
必死で頑張ることも大事ですが、心を落ち着かせて今一度振り返ってみることも大切です。
- お風呂に入りながらゆっくり自分自身に問いかけてみる。
- ノートに自分の考えを書き出してみる。
- 誰かに自分の考えや話を聞いてもらう。
など、自分自身を振り返る習慣を身につけると、忙しくて見失っていることや、方向性がずれていることに気がついて軌道修正ができます。
なかなかその時には出来ることではありませんが、忙しい時ほど立ち止まり、亡くしてはならない心を思い出す時間が必要だと思います。
これから年末、気忙しい時期です。
「忙しいから」と心を見失うことなく、お客様に寄り添う接客を心がけたいと思います。