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仏教と蓮の花

2021.7.11

仏教に関する絵を見ると、よく「蓮の花」が描かれています。
また、阿弥陀経では、蓮は極楽浄土に咲く花とされています。
奈良の大仏様も、よく見れば蓮の花の台座に座っています。

お寺の名前に『蓮』という字が、よく使われていることもあるように、仏教の花といえば『蓮』です。

では、仏教と蓮の花にはどのような関わりがあるのでしょうか。

蓮は水生の植物で、泥水の沼や池の中から真っ直ぐ茎を伸ばし、その先に綺麗な花を咲かせます。
泥から出てきても汚れる事がない様子から、蓮の花は仏教の教えに通じるとされています。

蓮の花には、人の心のあり方を説いた5つの特徴があります。

[ 蓮華の五徳 ](れんげのごとく)

  1. 淤泥不染の徳(おでいふぜんのとく)
    どんなに厳しい環境にいても清らかに生きましょう。

  2. 一茎一花の徳(いっけいいっかのとく)
    唯一無二の自分を大切にしましょう。

  3. 花果同時の徳(かかどうじのとく)
    仏の心を大切に育てていきましょう。

  4. 一花多果の徳(いっかたかのとく)
    花を咲かせて、たくさんの人々を幸せにできるようにしましょう。

  5. 中虚外直の徳(ちゅうこげちょくのとく)
    欲に支配されず、真っ直ぐに生きましょう。

仏教では、この五つの特徴を持てば「極楽に生まれることができる」と説かれています。

こんなに深い意味があったのですね。

これから蓮の花を観賞する時は、とても神聖な気持ちになってしまいそうです。

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