なぜ、お仏壇やお墓にお線香をあげるの?
お墓参りやお仏壇に何気なくあげているお線香。
お線香はなぜあげるのか、どんな意味があるのかご存知ですか?
■亡くなった方のごちそう
故人は、生前のように食べ物を食べることができません。
その代わりに「香り」を食べると考えられていることから、故人が仏の世界へ旅立つまでの四十九日間は、お線香を絶やさないように焚いておくという風習があります。
■身を清めるために焚く
お線香には、その香りでお線香をあげる人自身の香りを消すことから、身体や精神を清めるという意味も込められています。
■ご先祖様とお話をするための橋渡し
お線香の香りや煙を通して、ご先祖様や故人との心をつなげて話をすることができると言われています。
(生前にお話しできなかったことや、近況報告などをお線香を焚きながらしてくださいね)
お線香をあげるときはローソクに火を灯し、そこから火を点けるようにしましょう。
(ライターやマッチで直接…は、やめましょうね)
また、お線香に点いた火は吹き消すのではなく、手で仰いで消しましょう。
(お線香を縦に持って、上から下にスーッと動かすだけでも消えますよ)
ちなみに、宗派によってあげ方も本数も違います
天台宗・真言宗 … 3本立てる
浄土宗 … 1本を2つに折って立てる
浄土真宗 … 1本を2つに折って寝かせる
曹洞宗・臨済宗・日蓮宗 … 1本立てる
※上記は一例です。お線香の本数は地域や宗派によって異なります
なお、お線香をあげるタイミングに決まりはありませんので、いつでも手を合わせたいときにあげてくださいね。