「リン」を鳴らすことの意味とは?
お仏壇の右側に設置されている「リン(鈴)」
手を合わせるときに、なんとなく鳴らしている「リン」
仏具の中でも親しみのある、この「リン」ですが…
宗派によって正しい鳴らし方があり、役割があることをご存知ですか?
「リン」には…
*リンの澄んだ音で、人々の邪念を払う
*リンの音に乗せて供養や祈りを極楽浄土へ届ける
*読経のリズム、始まりや終わりなど区切りとして鳴らす
と、いうような役割があります。
リンは、お寺様がお勤め(勤行)の中で鳴らす場所が決められていることから、むやみやたらに鳴らすものではないとされています。
子供のころ
「おじいちゃんの家で、音が鳴るのが楽しくて何度も鳴らして怒られた…」
なんて、経験はないでしょうか?
仏壇へお参りする際や法事などで、合掌のたびにリンを鳴らすのは、間違った作法となることがありますので、気をつけたいですね。
宗派によって、お参りの際に鳴らす回数が決められていることもありますので、代表的なものをご紹介します。(お寺によって異なる場合があります)
■真言宗 = 2回
■曹洞宗 = 2回~3回(お寺様によって違うことがあります)
■浄土宗・浄土真宗 = 鳴らさない
(読経や勤行の際のみ鳴らすもので、それ以外には鳴らしません)
※リンは、上から叩くのではなく、横から優しく叩きましょう。
ご自宅にお仏壇がなければ、自分には関係ないと思いがちですが、お付き合いの中で、知人のお宅に伺い、お仏壇にむかわれることもあるかと思います。
失礼にあたることを防ぐためにも、参考にしてみてください。