「お経」と「念仏」の違いとは?
前回のブログでは、「お経」について書きましたが、(前回のブログはコチラ)
今回は「お経」と「念仏」についてです。
「お経」と「念仏」は、どちらもお葬式や法要などで唱えられることから、なんとなく似たイメージを持っている方が多いと思われますが…
この2つ。何が違うかご存知ですか?
「お経」は「お釈迦様の説かれた教えを記録してまとめたもの」。
仏教の経典を指すものになります。
では、「念仏」とは?
念仏には、
仏様や菩薩様の姿や功徳(※1)を思い浮かべたりする「観想念仏(かんそうねんぶつ)」や、仏様や菩薩様の名号(名前)を唱える「称名念仏(しょうみょうねんぶつ)」などがあります。
宗派によって違いがありますが、「念仏」と言って思い浮かべる代表的なものが「南無阿弥陀仏」などですね。
ちなみに、この「南無(なむ)」はサンスクリット語のnamas(ナマス)に由来し、「帰依します」という意味の言葉になります。
つまりは、
「南無阿弥陀仏」=「わたしは阿弥陀仏様を拠り所にしています」
と、唱えているということです。
念仏を唱える意味は様々ありますが、例えば何か助かったことや良い事があった時に「仏様のおかげです。ありがとうございます。」などのお礼の言葉だったり、唱えることで修業を行っていない人でも極楽浄土に行けるというものだったり、宗派によっても意味あいは少しずつ異なります。
このように、いろいろと書きましたが、2つの違いを一言でいうと
「お経」…お釈迦様の経典のこと(お経を読むことは「読経」と言います)
「念仏」…仏様を思い浮かべたり、名を唱えること
と、なりますので、その違いは、実はとても分かりやすいものになっていました。
※1 功徳=現世・来世に幸福をもたらすもとになる善行などのこと。