「おせち料理」の豆知識②
前回の記事で、おせち料理のいわれと、一の重についてご説明をさせていただきました。
せっかくですので、二の重以降もご紹介させていただきます。
『二の重』
縁起のいい海の幸を中心に焼き物を詰めます。
ぶり … 大きさによって名前が変わる出世魚なので出世を願います。
鯛 … 「めでたい」とし、ハレの食卓にふさわしい魚
海老 … 海老のように腰が曲がるまで、長生きすることを願う
『三の重』
山の幸を中心に、家族が仲良く結ばれるように煮物をいれる。
れんこん … 穴があいていることから、将来の見通しがきくように
里芋 … 小芋がたくさんつくことから、子孫繁栄を願います
八つ頭 … 頭となって出世をするように
くわい … 大きな芽がめでたい
ごぼう … 根を深く張り、代々続く事を願う
『与の重』
「四」は使わず「与」の重とします。日持ちのする酢の物などを詰めます。
紅白なます … 紅白でめでたく、祝いの水引きにも通じます
菊花かぶ … かぶをめでたい菊花のように飾り切りしたもの
『五の重』
年神様から授かった福を詰める場所として空っぽにしておくか、家族の好物や予備の食材を詰める。
お正月にかかせない『おせち料理』
中身は地方や家庭によって様々だと思いますが、本来、ひとつひとつに意味がこめて作られ、見た目も美しい料理を食べる文化は日本ならではです。
これからも継承していくために、ぜひお子様にも伝えてあげてくださいね。