「おせち料理」の豆知識①
新年になりました。
ご自宅で過ごすことの多くなり、「おせち料理」を自宅で召し上がる方も例年より多くいらっしゃるのではないでしょうか?
さて、お正月に食べるお祝いの料理「御節料理」と書きます。
本来はお正月のものではなく、節日を祝うため神様にお供えして食べるものを「御節供(おせちく)」と呼んでいたそうですが、江戸時代に庶民に広まり一年の節目で一番大切な日(お正月)にふるまわれる料理を「おせち料理」と呼ぶようになったそうです。
また正月三が日は、かまどの神様に休んでもらおうという気持ちや、主婦を家事から解放するという意味も含め、保存の効く食材が中心になったともいわれています。
この「おせち料理」。
重箱に詰められているかご存知ですか?
重箱は重ねて使うものです。
つまり「めでたさを重ねる」ということから重箱に詰められるようになりました。
そして、その一段一段には、たくさんの意味が込められています。
『一の重』
一番上にくる一の重には祝い事にふさわしい祝い肴と口取り(酒の肴)を詰めます。
数の子 … 卵の数が多いことから子孫繁栄
田作り … 片口イワシを農作物の肥料として使った田畑が豊作になった
ことにちなみ、五穀豊穣を願う
黒豆 … 黒く日焼けするほどマメに。勤勉で健幸に暮らせるように
たたきごぼう … 深く根をはり繁栄する
紅白かまぼこ … 赤は魔よけ、白は洗浄の意味があります
伊達巻 … 巻物に似ているため、知識が増えるように
昆布巻き … 「こぶ」は「よろこぶ」として縁起が良い
栗きんとん … 「金団」と書き、黄金色に輝く財宝に例え、豊かな1年を願う
ちょろぎ … 「長老喜」「千世呂木」と書き、長寿を願います。
錦玉子 … 黄身と白身を金と銀にたとえ二色(にしき)を錦とします
一の重だけで、こんなにたくさんの意味が込められています。
ご自宅で過ごすことの多くなった昨今。
この機会に、ご家族で豆知識を増やしてみるのはいかがでしょうか?